犬にとって居心地のいいケージの選び方|愛犬の習性から考えたおすすめケージ

犬との暮らし

犬にとってケージは、ただ体を囲っておくための場所ではありません。

前回の記事では、犬が安心して休める「自分の居場所」を作ることの大切さについて紹介しました。

犬にケージは必要?安心できる居場所を作るために
「犬にケージはいらない」という意見を見かけることがあります。確かに、部屋で安全に過ごせる環境が整っていれば、必ずしもケージが必要とは限りません。しかし、大切なのは「ケージがあるかどうか」ではなく、愛犬…

ケージは、デザインや価格、使いやすさだけで選ぶのではなく、犬にとっての心地よさを踏まえて選ぶことが大切です。

この記事では、犬の習性を踏まえて犬にとっての心地よさを重視し、

  • ケージの用途
  • 愛犬が安心して休めるケージの選び方
  • おすすめのケージ

について紹介します。

ケージは何のために使う?

ケージを何のために使うかによって、必要な大きさが変わります
ケージの使い方には、大きく分けて次の2つがあります。

A|ケージを休む場所として使う

ケージを寝床にして、トイレは外に置く

ケージの中にはクッションや毛布を置き、ケージ=寝床・休む場所として使う方法です。

海外で一般的なクレートも、このように犬が休んだり眠ったりするための場所として使われています。中にトイレを置く必要がないため、犬が立つ・方向転換する・横になる・体を伸ばすといった自然な動作ができる大きさを基準に選べます。

また、ケージの代わりにクレートを使うこともできます。

B|ケージを生活スペースとして使う

生活スペースとしてケージを使う様子のイラスト

ケージの中に寝床+トイレを置く

ケージの中にベッドやクレートトイレを置き、ケージ=生活スペースとして使う方法です。

トイレと寝床を一つの場所にまとめられるため、子犬のトイレトレーニングや、室内で排泄する犬の生活スペースとして使いやすいというメリットがあります。

一方で、寝床とトイレの両方を置くため、ある程度の広さが必要です。また、長時間ケージの中で過ごす場合は、犬にとって十分な運動や気分転換の時間を別に確保する必要があります。


どちらが正解ということではありません。犬の年齢やトイレの習慣、留守番の時間、家での過ごし方などによって、適した使い方は変わります。

この記事では、「犬が安心して休める居場所」としてのケージに注目し、犬にとって居心地のいいケージの選び方を紹介します。

犬にとって居心地の良いケージ選ぶ5つのポイント

用途に応じたサイズ選び

A 休む場所として使う(中にトイレを置かない)

主に寝床として使う場合は、犬が「立つ、方向転換する、横になる、足を伸ばす」ことができ、落ち着いて休める大きさを基準にします。(参考:RSPCA[How to crate train a puppy])

具体的なサイズに迷ったら、環境省が動物取扱業者向けに定めている基準も参考になります。

動物取扱業における犬の「寝床や休息場所となるケージ」については、縦は体長の2倍以上、横は体長の1.5倍以上、高さは体高の2倍以上とされています。

これは一般家庭のケージに対する法律上の基準ではありまんが、犬が自然な姿勢で立ち上がったり、横になったり、方向転換したりできる十分な広さを考えるうえで、一つの目安になるでしょう。

B 生活スペースとして使う(中にトイレを置く)

ケージ内にトイレを置く場合は、上記の犬が休むスペースに加えてトイレを置くスペースが必要になります。

犬は寝床から出て排泄をする習性があるため、寝床とトイレが近すぎるのは好ましくありません。トイレの大きさを確認したうえで、寝床とトイレそれそれ無理なく使えるようにケージ全体のレイアウトを考えてみましょう。

天板が付いている

犬が安心して休める場所を作るなら、天板付きのケージがおすすめです。

天板があることで、犬にとって落ち着きやすい「巣穴」のような空間を作りやすくなります。犬にとっては、自分自身が安全で、周囲の様子を観察できる環境が過ごしやすいと考えられています。天板付きのケージでは上からの刺激を気にしなくていいため、特に不安を感じやすい犬にとっては安心できる環境につながるでしょう。

私が通っていた動物看護学校でも、学校犬のケージに天板付きのものが採用されていました。また、天板があることで、ケージの上に物を置けるという飼い主側のメリットもあります。

一方で、空気がこもりやすいというデメリットがあります。また、天板がついていないケージでも布を被せたり中にクレートを置くことで、巣穴のような空間を作る方法もあります。

ある程度の重さがあり丈夫

ケージは、犬が動いたときに簡単にずれたり倒れたりしない、安定したものを選びましょう。

犬がケージの中ではしゃいだり、扉や柵に前足をかけたりすると、軽いケージは動いてしまうことがあり危険です。そのため、ケージそのものにある程度の重量があり、しっかりしたフレームや安定した底面を備えているものがおすすめです。

もちろん、重ければ重いほど良いわけではありません。掃除や災害時などを考えると、必要なときには飼い主が無理なく動かせる重さがおすすめです。

設置場所も考えて選ぶ

犬が安心して休める場所にするために、家族の気配を感じられながら、落ち着いて過ごせる場所を選びましょう。設置場所を踏まえて、サイズや扉の開閉に問題がないか確認することも大切です。

  • 家族が集まる場所(リビングなど)
  • 人の動線に近い場所を避ける
  • 刺激が多い場所(玄関先や窓際)は避ける

おすすめのケージ3選

ここまで紹介したポイントをもとに、犬が安心して休めることを重視し、天板付きのケージの中から、安全性や使いやすさを重視して選んだおすすめのケージを3つ紹介します。

なお、商品名には「ケージ」ではなく「サークル」と付けられているものもあります。

一般的には、天井からや床まで囲われているものを「ケージ」、天井がなく周囲を囲う柵を「サークル」と呼びますが、商品名の付け方はメーカーによって異なります。そのため、この記事では商品名にかかわらず、犬の居場所として使える囲いをまとめて「ケージ」として紹介します。

サイズ特徴
LivBoxS/M/L/XL正面と側面
(観音開き)
耐荷重100kgで頑丈
インテリアウッディサークルS/M/L正面
(スライド)
カラー展開が豊富
ナチュラルファーニチャーサークル1つ正面
(観音開き)
側面まで囲まれた空間

LivBox(NEOLEAD)

しっかりとした作りとおしゃれなデザインの両立が魅力のLivBox。頑丈さに加えて、豊富なサイズ展開で愛犬や部屋に合わせて選びやすいのも特徴です。

本体にはパーティクルボードや鉄などが使われており、Sサイズでも約12.5kg、XLサイズでは約26.95kgと、しっかりとした重量があります。軽量なケージと比べて安定感があり、犬が動いたときにも本体がずれにくい、丈夫なケージを選びたい方に向いています。

サイズ展開はS・M・L・XLの4つで、小型犬から大型犬まで、体格や設置スペースに合わせて選ぶことができます。正面と側面の扉は左右どちらにも取り付けられるため、部屋の間取りに合わせてレイアウトしやすいのも魅力です。

また、正面と側面の扉は左右どちらにも取り付けられるため、部屋の間取りに合わせてレイアウトしやすい設計です。取り外し可能なキャスター付きなので、掃除や模様替えの際に移動しやすく安心です。

  • 丈夫さを重視する方に
  • 大型犬でも安心の重量感
インテリアウッディサークル(アイリスオーヤマ)

アイリスオーヤマからも「守られ感」に着目したケージが販売されています。「インテリアウッディサークル」は、木製の屋根と背面板が付いているため、周囲の視線を適度に遮り、犬が落ち着いて過ごせる空間を作りだします。スライド扉なので、狭い場所にも起きやすい設計です。

インテリアになじみやすい落ち着いたデザインも魅力。ナチュラルな4色から選べるため、リビングに置いても家具と合わせやすいでしょう。

サイズはS・M・Lの3種類。大きめのサイズを選べば、ベッドやトイレなどをゆったり配置することもできます。ケージ内にトイレを置いて生活スペースとして使いたい方にも、犬が休む場所として広々使いたい方にも対応しやすいのが特徴です。

  • インテリアと合わせやすい
  • スライド扉で狭いスペースにも置きやすい
ナチュラルファーニチャーペットサークル(アイリスオーヤマ)

天井と背面に加えて、両側面も囲われたケージもあります。アイリスオーヤマのナチュラルファーニチャーペットサークルです。

正面以外の3面が囲われているため、周囲の視線や刺激を遮りやすく、落ち着いて過ごせる空間を作りやすいのが特徴です。側面パネルや床には水に強いメラミン素材が使われており、汚れてもサッと拭き取りやすく、お手入れしやすいのも嬉しいポイントです。

サイズは1種類で、幅122.5cm、奥行61cm、高さ62.5cmです。超小型犬〜小型犬で、ケージ内にトイレも設置したい方に使いやすいサイズだと思います。一方、ケージを「犬が休むための場所」として使い、トイレを外に置く場合は、少し広く感じるかもしれません。

入り口の扉はストッパーで固定できるため、普段は扉を開けて、犬が自由に出入りできる場所として使いやすいのも魅力です。

我が家ではこちらケージを使用しているため、写真を数枚紹介します。購入からもうすぐ4年経ちますが、現在も大きな不具合はなく、耐久性にも満足しています。

3kgのトイプードルが入った様子。トイレを外に置いているため、少し大きすぎたと感じています。
  • サイズが合えば要検討
  • より安心感を求める方に

まとめ

ケージは、愛犬が毎日過ごす「安心できる居場所」です。だからこそ、見た目や価格だけでなく、犬が快適に過ごせるかを基準に選ぶことが大切です。特に屋根付きのケージは、犬が落ち着いて休みやすく、飼い主にとっても使いやすいためおすすめです。

愛犬が「ここなら安心して休める」と思えるようなケージを選び、心地よく過ごせる環境を整えてあげましょう。

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